警戒陣の適切な艦配置はどこなのか、ということをコンセプトに
Xe氏が公開している検証スプレを参照に解説する記事です
この記事で使われているデータはXe氏の[艦これ検証一次データ置き場]>[警戒陣検証_2期.xlsx]を基に作成されています、検証を含め掲載許可を頂いた事に多大な感謝を致します。
1.警戒陣の一般的な認識について
大体の人は
①上の艦は砲撃が弱くなるけど狙われにくくなる
②なんか下の方は回避補正があがるらしい
の2点が主な認識だと思う
なので、Xe氏の検証データを基に適切な並びを見つけていきましょう
2.データから見る
回避補正から見る [駆逐艦データ]

これは駆逐の回避データ
どこ見ていいか迷いそうなので赤枠の所をみてください
下に行くほど回避率が上昇しているのがわかると思います、大まかに回避補正は3つのエリアに分かれており、12/34/56番艦で区分けされています
4番が弱点と言われる事が多い警戒陣ですが、駆逐は3456番まで大きな回避補正を得られると思っていいでしょう
回避補正から見る [その他の艦データ]

こっちが駆逐以外のデータ
検証している海域が違う(敵も違う)ためこっちのほうの被弾率がちょっと違うが、被弾率と推定に加えて差で見ていこう
ここで被弾率を見てわかる通り、駆逐以外の艦は警戒陣でも1~4まで回避アップがほぼ起きていない
4番は警戒感入りしてるのに対して殆ど回避の恩恵を受けれない、4番が弱点と口々に言われるのもこれが原因で、軽巡や重巡などの甘い艦を置くと結構な確率でぶっ壊れる
回避補正から見る [欠け艦隊でのデータ]
次に見ていくのが6隻に満たない、欠け艦隊でのデータ

これと、一番最初の回避率を見比べてみよう
なんと欠け艦隊では回避補正が大にならない、警戒陣の回避補正は順番に依存していると言っていい

検証データ:回避補正から見る まとめ
①警戒陣は下に行くほど回避補正が高くなる
②艦に関わらず1.2番では回避補正が殆ど得られない
③駆逐艦は3番以降で有意な回避補正を得られる
④駆逐以外の艦は1.2.3.4番で回避補正が殆どない
⑤回避補正は艦の位置に左右され、補正が繰り上がることはない
こんな感じ

3.データから見る[警戒陣における命中率]
このデータは命中率です、こっちが攻撃して敵に当てる確率のほうです
命中率から見る[砲撃&雷撃]
砲戦命中率

上の画像は砲戦の命中率、艦種による違いはなく一律で変動する
隻数に関わらず、主力艦は命中率が低下し、警戒艦は命中率がアップする
雷撃命中率

雷撃命中は面白い結果が出てて、主力艦が下がるのに対し、警戒艦は変動しないということ
主力艦にデメリットしかないため体感としても警戒陣の雷撃は外れやすいと感じてる人は多いはず
検証データ:命中補正から見る まとめ
①主力艦は砲戦命中率が低下する
②警戒艦は砲戦命中率が上昇する
③主力艦は雷撃命中率が低下する
④警戒艦の雷撃命中率は維持される

警戒陣 総合まとめ
火力補正の話もしていなかったので表に追加して最後にまとめます
主力艦→砲戦火力 0.5倍 雷撃 1.0倍
警戒艦→砲戦火力 1.0倍 雷撃 1.0倍
となっていて、主力艦は雷撃命中こそ落ちるものの雷撃で仕事できる場面はあります
また警戒陣の火力補正は夜戦でも引き継がれます、主力艦の夜戦火力は0.5倍にされます
重要なことをおさらいすると
①警戒陣は下に行くほど回避補正が大きくなる
②警戒陣の火力補正は夜戦へ引き継がれる
③警戒陣で最もネックになる場所は2番艦
④駆逐以外は5・6番しか回避補正を得られない
⑤駆逐艦は3・4・5・6番で有意な回避補正を得られる
⑥主力艦は雷撃命中が低下するため雷撃の戦果が得られにくい
だいたいこの6つを覚えておけば良さそう
回避補正を得るのか、装甲で受けるのかをうまく考えて配置していきましょう
実際に警戒陣を織り込んだ編成を作ってみよう
ここまでのデータを参考に組んでみた編成です
こういう考えで、こんな感じの打順で組む…というコンセプトも一緒に書きました
警戒陣の編成を作る場合に参考にしてください
E1-2編成 道中警戒 ボス縦
制空シミュ→こちら
作戦室→こちら


C(縦or警)>F>G(輪)>K>N(縦or警)>O(縦)
編成コンセプト
①アークロイヤル
制空&夜襲アタッカー、空襲マスは拮抗で抜ける想定
特効がある他に、空母は火力が高くなりやすく、さらにクリティカルで誤魔化せるため
警戒陣の場合でも主力艦に向く
②ザラ
最もネックになる2番を担当、バルジ搭載でイタリアより硬くなる点も優秀
瑞雲は枯れやすいが2スロ積むことでどっちかが生き残ることに賭けており、残れば弾着も出せる
③④マエストラーレ・グレカーレ
PT掃討役とグレカーレはフィニッシャーも担当
回避補正が小になるガリバルディを置くわけにもいかず消去法でこの枠に収まる
⑤ガリバルディ
PT掃討役と火力を担当
小口径砲採用でPTに対する命中力も稼げて弾着連撃も維持できる
⑥イタリア
水偵を乗せた水上打撃力に全部振った位置
グレカーレとの位置交換も候補に入るがボスマスでの連撃フィニッシャーとしてはここが最適か警戒陣3-5編成 全域警戒陣
この情報を基に水母1駆逐5の3-5下ルート警戒陣編成を組み立ててみましょう
選出艦はこんな感じ
これはボスでも警戒陣を選ぶ想定の編成
構築後の編成がこんな感じ
編成コンセプト
①②③雪風 時雨 綾波 射程:短
魚雷を寄せて閉幕雷撃で活躍を狙う、雷撃命中は下がっているが改修魚雷と雷装で押し込む
また幸運艦を起用することでボスマスでの夜戦でも警戒陣補正の上からCIで敵を倒すことが出来る
④Fletcher 射程:中 連撃
射程を伸ばしたバルジ駆逐が担当、回避補正中を得られている状態で硬くできるのは普通に強い
⑤日進 射程:中 弾着タイプ
6番の駆逐の補正を邪魔しない位置で自分も回避補正中を得られる5番がベストか
警戒艦は砲戦命中も上がっているのでペナがある14連改も1本までなら許容できるレベルになる
⑥島風 射程:中 連撃
連撃アンカー、警戒陣は6番の回避が一番高くなるので、是非とも駆逐に任せたい