移植版テスト公開中
この記事はニコニコ動画で掲載していた旧艦これ覚え書き帳の過去記事を移植したものです
特殊砲撃戦術が大頭してきたあたりに多く使われ始めた、上振れという言葉についての記事
その解説と改善について考えます
1.上振れという現象について

この画像はTwitterでも投稿したんですが、もう本当に簡単に図で説明するとこんな感じで
正しい編成を使っている場合は上振れなんて必要ないぐらいあっさり勝てるのに対して
ダメな編成は上振れのさらに上を引かないと勝てないということです
なので、右のような編成の人たちが「" 試行回数 "の問題、沢山やれば勝てる」と勘違いして資源をドブに捨てる…なんてことはたぶん提督だれしもやったことだと思います
ちなみに俺もやりました、攻略中ってボス行けてる編成を編成弄るの怖くなっちゃうんですよね
ダメな編成に固執し、妄信して突撃を繰り返す これが「試行回数の沼」という奴です
試行回数で押し込めば勝てる!は危険
こういう現象に陥るのは新人から歴戦の提督まで様々ですが
特に顕著にみられるのが前段最終作戦海域の甲難易度であり、普段甲を選択してない人たちが選んだ場合に起こりがちです、しかも小規模とかだと心と資源に余裕があるから甲を選んで、ろくに編成を練らないままこの試行回数沼に浸かり始めます
2.上振れの判断基準
じゃあ実際にラスダン編成を組んでみて出撃したとします
ボスを打ち漏らして、その戦果が上振れか下振れか、期待値通りだったのか分かりますか?
おそらく新人ほどわからないのではないかと思います最初はしょうがないです
この上振れという現象を感じるためには、艦隊が出せる普通の戦果を想像できないと測れないのです、戦果の想像…っていうとピンとこないので画像で説明します
例えばこんな感じの敵編成に、駆逐3で当たりに行った時を想像してみましょう

超上振れの想定
3人が砲撃を1発ずつ当てて、雷撃で3隻倒す
滅多に起こらないのでこんな戦果を出されたらウワって声上げると思います
これが上振れのさらに上を叩いた場合です

超下振れの場合
酷いですね、まあ雷撃まで全部外すのは流石にないでしょう
なので砲戦撃沈1雷撃撃沈1の最低想定になります

最後に一番重要な通常戦果の想定です
砲戦で2/3命中 雷撃では1番1本・3番に2本飛んで撃沈
敵雷撃が綾波に刺さり中破
こちら中破1 総合撃沈4でA勝利が通常の想定になります

こんな感じで艦隊の力を評価して戦果を想像できないと上振れ(運が良かったか)下振れ(運が悪かったのか)したのか判断が付きにくく、編成を評価する目も養われません
これはめちゃくちゃ簡単な例ですが、敵と味方が複雑怪奇に入り乱れる連合艦隊では慣れないと通常戦果の想定が非常に困難です
じゃあどうすればいいのか?
簡単です、出撃してボスと戦いに行けばいいんです
そこで5回か6回倒せなくて足踏みしたっていい、どういう状況で戦っているのかをよーーーーーくみておきましょう、最後のリザルトだけ見るとかはダメですよ(理由は後述)
そして複数回敵艦隊と会敵したスコアを見比べて、自艦隊の力を評価しましょう
そうすれば戦闘の運の良し悪しや艦隊の戦力評価が付きやすくなり改善点も見えてきます
もちろん他人の攻略を見ることも大事なので、放送などでは艦隊の動きと戦果をよく見ておきましょう
3.上振れの詳細解析
おそらく半数の人が抱えている上振れのイメージ
4以上が出れば勝ち、サイコロを投げて3が出た5が出たみたいな感じだと思います

実は艦これにおけるブレ現象は同じようで全く違うのもので
航空戦もあれば砲撃戦もあれば雷撃戦もある…夜戦もあるといった複雑なフェイズで絡み合っているので、全部見る必要があります
基地のある海域(イベント)だと…こうなります!!

基地航空・支援艦隊・航空戦と抜けて、砲戦を行い、閉幕雷撃を経て夜戦へ
基地で下振れを引いた分、支援が頑張ってくれたとか
機動なのに航空戦であまり落とせなかったが砲戦で倒してくれたとか
敵が多く残ってしまったが夜戦でターゲットが噛み合い全部倒せたとか
各々のフェイズでブレがあり、いい方向に流れれば後ろのフェイズへ向けての貯金ができます
なので出来るだけ強い装備で隙なく艦隊を組むことが重要です
この6フェイズの総合スコアが、みんなが呼んでる上振れ(下振れ)になります
全てのフェイズで戦果のブレがあるのでどこのフェイズがダメなのかしっかり見ないとわかりません、これがさっき言ったリザルトだけ見てもダメってやつです
わからないなら注意深くどういう所が悪いのか画面を見て覚える必要があります
でもどう組んでも運ゲーじゃん?って思う人の為に各フェイズの相互関係を説明します
こんな感じ

艦隊決戦に最も重要なのが制空権であり、基地航空隊は制空に寄与するため最重要フェイズです、同じぐらい重要なのが制空/航空戦になります、ここで制空を取れないと砲撃戦で弾着や戦爆CIが発動せず、振るわない結果になります
装備の組み換え・打順考査などで提督からのアプローチが出来る 制空/砲戦/夜戦 は技術介入要素が他のフェイズより格段に高く、この3つのフェイズを高めることから始まります
運要素が強いフェイズの説明
強い火力/命中装備を満載出来れば運の穴埋めは可能ですが、支援艦隊はターゲット運やクリティカル運が絡まないと戦果が伸びなかったりして運の要素が強いです
閉幕雷撃も運の要素が強く、ボスと随伴1隻だけ残った状態で、随伴に必要以上に閉幕が集中して割合削りがとれなかった…みたいな経験ある人は多いと思います
最後に装備差がどうにもならない基地です
一応隼Ⅲ型甲を改修すればそれなりにはなりますが、一式陸攻34型の存在・距離7以上の陸戦の入手は絶望的で、後発はどうしようもありません…攻撃面と制空面のバランスを考えた場合、甲を渡り歩てきた提督と比べると計り知れない差になっています
こういうことから後発の基地は制空を補うために攻撃が犠牲になりがちです
なので…基地はある程度諦めるにしても、制空と砲戦と夜戦の3つのフェイズを重点的に見ましょう、ここは技術介入が効くので提督の采配の見せ所です
4.下振れ消去法
下振れ消去法?なんじゃこれ?と、初めて聞く方も多いと思います
これは艦これに最も深くかかわる考え方で13年のサービス当初から艦これの根底に根付いている戦術理論といってもいいでしょう
例えば、HP6の敵に対して与えられるダメージが1~10だとします

じゃあ…与えられるダメージが2~11になったらどうでしょう?

倒せない場合が5マスから4マスに減りましたね
こんな感じのことを下振れ消去法といい、ダメージや命中を底上げすることでデメリットなくメリットを増やす戦法です
この考え方を煮詰めていけば下振れが削れていくので、通常戦果の期待ラインが相対的に上がることになります
改修装備による命中上昇 火力上昇
改修艦戦/水戦による制空上昇
高索敵の水上機による昼弾着率上昇
運改修によるCI率上昇
キラ付けによる回避率 命中率の上昇
搭載艦レベルによる夜偵発動率の上昇などは下振れ消去法といえるでしょう
あとは艦載機/陸攻などの熟練度回復も下振れ消去法になりますね
艦これには火力上限があって火力が頭打ちになるとそっち方面で下振れ消去が効きませんが、命中上昇のほうは当たるか当たらないかでしっかり下振れを消去できるのでやはり大事になります
5.まとめ
制空/砲戦/夜戦の3フェイズを重点的に見ることと、改修しろ!とにかく何でもかんでも改修しろ!
改修ボーナスは大体が火力命中なのですればするほど下振れが消去されます
制空は可能な限り練り込む
フィット砲と火力のバランスを意識して組む、適当に組まない 調べよう
夜戦は通常戦果想定を基準にして有効に打順を組みましょう
支援と閉幕については持たせるもん持たせたら運を天に任せましょう
じゃあイベントがんばっていこう!
その解説と改善について考えます
1.上振れという現象について

この画像はTwitterでも投稿したんですが、もう本当に簡単に図で説明するとこんな感じで
正しい編成を使っている場合は上振れなんて必要ないぐらいあっさり勝てるのに対して
ダメな編成は上振れのさらに上を引かないと勝てないということです
なので、右のような編成の人たちが「" 試行回数 "の問題、沢山やれば勝てる」と勘違いして資源をドブに捨てる…なんてことはたぶん提督だれしもやったことだと思います
ちなみに俺もやりました、攻略中ってボス行けてる編成を編成弄るの怖くなっちゃうんですよね
ダメな編成に固執し、妄信して突撃を繰り返す これが「試行回数の沼」という奴です
試行回数で押し込めば勝てる!は危険
こういう現象に陥るのは新人から歴戦の提督まで様々ですが
特に顕著にみられるのが前段最終作戦海域の甲難易度であり、普段甲を選択してない人たちが選んだ場合に起こりがちです、しかも小規模とかだと心と資源に余裕があるから甲を選んで、ろくに編成を練らないままこの試行回数沼に浸かり始めます
2.上振れの判断基準
じゃあ実際にラスダン編成を組んでみて出撃したとします
ボスを打ち漏らして、その戦果が上振れか下振れか、期待値通りだったのか分かりますか?
おそらく新人ほどわからないのではないかと思います最初はしょうがないです
この上振れという現象を感じるためには、艦隊が出せる普通の戦果を想像できないと測れないのです、戦果の想像…っていうとピンとこないので画像で説明します
例えばこんな感じの敵編成に、駆逐3で当たりに行った時を想像してみましょう

超上振れの想定
3人が砲撃を1発ずつ当てて、雷撃で3隻倒す
滅多に起こらないのでこんな戦果を出されたらウワって声上げると思います
これが上振れのさらに上を叩いた場合です

超下振れの場合
酷いですね、まあ雷撃まで全部外すのは流石にないでしょう
なので砲戦撃沈1雷撃撃沈1の最低想定になります

最後に一番重要な通常戦果の想定です
砲戦で2/3命中 雷撃では1番1本・3番に2本飛んで撃沈
敵雷撃が綾波に刺さり中破
こちら中破1 総合撃沈4でA勝利が通常の想定になります

こんな感じで艦隊の力を評価して戦果を想像できないと上振れ(運が良かったか)下振れ(運が悪かったのか)したのか判断が付きにくく、編成を評価する目も養われません
これはめちゃくちゃ簡単な例ですが、敵と味方が複雑怪奇に入り乱れる連合艦隊では慣れないと通常戦果の想定が非常に困難です
じゃあどうすればいいのか?
簡単です、出撃してボスと戦いに行けばいいんです
そこで5回か6回倒せなくて足踏みしたっていい、どういう状況で戦っているのかをよーーーーーくみておきましょう、最後のリザルトだけ見るとかはダメですよ(理由は後述)
そして複数回敵艦隊と会敵したスコアを見比べて、自艦隊の力を評価しましょう
そうすれば戦闘の運の良し悪しや艦隊の戦力評価が付きやすくなり改善点も見えてきます
もちろん他人の攻略を見ることも大事なので、放送などでは艦隊の動きと戦果をよく見ておきましょう
3.上振れの詳細解析
おそらく半数の人が抱えている上振れのイメージ
4以上が出れば勝ち、サイコロを投げて3が出た5が出たみたいな感じだと思います

実は艦これにおけるブレ現象は同じようで全く違うのもので
航空戦もあれば砲撃戦もあれば雷撃戦もある…夜戦もあるといった複雑なフェイズで絡み合っているので、全部見る必要があります
基地のある海域(イベント)だと…こうなります!!

基地航空・支援艦隊・航空戦と抜けて、砲戦を行い、閉幕雷撃を経て夜戦へ
基地で下振れを引いた分、支援が頑張ってくれたとか
機動なのに航空戦であまり落とせなかったが砲戦で倒してくれたとか
敵が多く残ってしまったが夜戦でターゲットが噛み合い全部倒せたとか
各々のフェイズでブレがあり、いい方向に流れれば後ろのフェイズへ向けての貯金ができます
なので出来るだけ強い装備で隙なく艦隊を組むことが重要です
この6フェイズの総合スコアが、みんなが呼んでる上振れ(下振れ)になります
全てのフェイズで戦果のブレがあるのでどこのフェイズがダメなのかしっかり見ないとわかりません、これがさっき言ったリザルトだけ見てもダメってやつです
わからないなら注意深くどういう所が悪いのか画面を見て覚える必要があります
でもどう組んでも運ゲーじゃん?って思う人の為に各フェイズの相互関係を説明します
こんな感じ

艦隊決戦に最も重要なのが制空権であり、基地航空隊は制空に寄与するため最重要フェイズです、同じぐらい重要なのが制空/航空戦になります、ここで制空を取れないと砲撃戦で弾着や戦爆CIが発動せず、振るわない結果になります
装備の組み換え・打順考査などで提督からのアプローチが出来る 制空/砲戦/夜戦 は技術介入要素が他のフェイズより格段に高く、この3つのフェイズを高めることから始まります
運要素が強いフェイズの説明
強い火力/命中装備を満載出来れば運の穴埋めは可能ですが、支援艦隊はターゲット運やクリティカル運が絡まないと戦果が伸びなかったりして運の要素が強いです
閉幕雷撃も運の要素が強く、ボスと随伴1隻だけ残った状態で、随伴に必要以上に閉幕が集中して割合削りがとれなかった…みたいな経験ある人は多いと思います
最後に装備差がどうにもならない基地です
一応隼Ⅲ型甲を改修すればそれなりにはなりますが、一式陸攻34型の存在・距離7以上の陸戦の入手は絶望的で、後発はどうしようもありません…攻撃面と制空面のバランスを考えた場合、甲を渡り歩てきた提督と比べると計り知れない差になっています
こういうことから後発の基地は制空を補うために攻撃が犠牲になりがちです
なので…基地はある程度諦めるにしても、制空と砲戦と夜戦の3つのフェイズを重点的に見ましょう、ここは技術介入が効くので提督の采配の見せ所です
4.下振れ消去法
下振れ消去法?なんじゃこれ?と、初めて聞く方も多いと思います
これは艦これに最も深くかかわる考え方で13年のサービス当初から艦これの根底に根付いている戦術理論といってもいいでしょう
例えば、HP6の敵に対して与えられるダメージが1~10だとします

じゃあ…与えられるダメージが2~11になったらどうでしょう?

倒せない場合が5マスから4マスに減りましたね
こんな感じのことを下振れ消去法といい、ダメージや命中を底上げすることでデメリットなくメリットを増やす戦法です
この考え方を煮詰めていけば下振れが削れていくので、通常戦果の期待ラインが相対的に上がることになります
改修装備による命中上昇 火力上昇
改修艦戦/水戦による制空上昇
高索敵の水上機による昼弾着率上昇
運改修によるCI率上昇
キラ付けによる回避率 命中率の上昇
搭載艦レベルによる夜偵発動率の上昇などは下振れ消去法といえるでしょう
あとは艦載機/陸攻などの熟練度回復も下振れ消去法になりますね
艦これには火力上限があって火力が頭打ちになるとそっち方面で下振れ消去が効きませんが、命中上昇のほうは当たるか当たらないかでしっかり下振れを消去できるのでやはり大事になります
5.まとめ
制空/砲戦/夜戦の3フェイズを重点的に見ることと、改修しろ!とにかく何でもかんでも改修しろ!
改修ボーナスは大体が火力命中なのですればするほど下振れが消去されます
制空は可能な限り練り込む
フィット砲と火力のバランスを意識して組む、適当に組まない 調べよう
夜戦は通常戦果想定を基準にして有効に打順を組みましょう
支援と閉幕については持たせるもん持たせたら運を天に任せましょう
じゃあイベントがんばっていこう!
暗い背景なので青文字が見づらいですね。ちょっと明るめの青にすると良いと思います
nanano88
が
しました